Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

旧権兵衛街道沿いのある施設

 今日も仕事で権兵衛トンネルを越えた。今年は何度も権兵衛トンネルを越えて中信エリアに足を運んでいて、仕事でも、また私ごとでも通っている。その度に立ち寄ろうと思っていたものの立ち寄れなかった場所に、帰りに寄ってみた。実は一昨年の長野県民俗の会第242回例会後の見学会(2024年8月26日)において、「水桝」の見学を考えていた。本当は上戸中条井の牛蒡沢水桝をと考えたのだが、事前に見ておこうと伊那市平沢から小沢川を遡って行ったところ、「通行止」看板があって、通れないこともないとは思ったが、道の周囲が薮になっていて牛蒡沢の水桝見学は断念した。しばらく行ったことがなかったため、様子が違っていて驚いたのだが、そうした経験もあって「また立ち寄ろう」とは思っていた。この季節は草木も枯れていて通りやすいだろうと思い、権兵衛トンネルを越えてすぐの信号を右折して北沢の谷に下った。「通行止」の看板は今もあったが、バリケードは開いていたため、そのまま進んだ。しかし、かつての道の様子とはだいぶ違い、荒れている。ふつうに走ることができた道なのに、山側からの土砂の流出や、この季節なのに周囲の木の枝が車に当たったりする。

国道361号権兵衛トンネル伊那側出口橋梁

朽ち果てようとしている看板

旧道は梯子を上って行く

 行き止まりは権兵衛街道の旧道(車道の旧道ではなく歩く道)へ続く。この旧道を車道の旧道の峠までレポートしたものに南箕輪村の地域おこし協力隊員さんが記した「江戸時代へタイムスリップ!?権兵衛峠(コメの道)視察」がある。参考になるものの、2022年だから4年ほど前の姿。そのレポートの冒頭にも入り口の写真が掲載されているが、かつてはここにちゃんと「権兵衛峠 峠登口200m」という看板が掛かっていた。そして今はその看板も朽ち果てようとしている。この道を歩く人はもはやほとんどいないようだ。この入口から見上げると、権兵衛トンネル伊那側出口に続く橋梁が見える。

水桝の上流、堰堤副堤から取水している

水桝部は木材が張られている

2009年時はこの季節ブルーシートが被されていた

北沢の谷、下に水桝が見える

 さて、そこから引き返して古棒澤水桝をと思っていたら気がつかずに通り過ぎてしまった。もう一度遡って牛蒡沢水桝をのぞいてきたが、今は非かんがい期だから水が流れていない。むしろこの季節の方が水桝の状況がよく見られる。牛蒡沢水桝については、2009年12月3日に図面付きで紹介しているので詳しい。この水桝下流側から水路は隧道に入ってしまい、用水路の姿はなくなるが、この水が段丘上の中条や上戸の集落へ導水されている。

 

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