Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

2019-01-01から1年間の記事一覧

平成31年を振り返る

大晦日、ということで1年を振り返っておこう。 何といっても台風19号襲来は大きな出来事となった。記憶に残る「年」となるだろう。そういう意味ではいろいろな意味で「基準年」になる。それがたまたま元年度であったということで。一層境界線となる。5月か…

「災害当時の編集室」-『伊那路』を読み返して㉒

「村の地図」-『伊那路』を読み返して㉑より 千葉徳爾氏の「村の地図」が掲載されたのは『伊那路』第5巻第7号(昭和36年7月)だったわけであるが、実は伊那谷を中心に近代以降では最も大きかったのではないかと言われる災害「三六災」が発生したのは、同…

上川手の篶竹細工を訪れる 後編

上川手の篶竹細工を訪れる 外編より いよいよ竹を編んでいくわけであるが、もちろん底から上(縁)に向かって編んでいくわけであるが、底の部分を丸くして均等に分けて立ち上げていく部分が難しいのは言うまでもないよう。この部分ができるようにならないと…

迷惑な車たち

ホームページもそうだが、ブログも複数維持していたが、ほぼすべてにおいて、最近は更新していなかった。更新している唯一がこのページ。更新しなくても、そしてそのままこの世を去ってしまったとしても、サーバー上に残されていれば、ページは閲覧可能なわ…

小林の花祭り(昭和61年の記憶⑪)

大町の霜月祭り(昭和61年の記憶⑩)より 昭和61年1月2日から3日撮影 昭和61年を振り返っているが、翌年ではなくあらためて1月に戻って振り返っていく。 正月早々の2日に東栄町へ向かっている。令和元年には11月9日に行われており、その日程もかつてと異な…

上川手の篶竹細工を訪れる 外編

上川手の篶竹細工を訪れる 中編より 「上川手の篶竹細工を訪れる 前編」において、南信におけるスズタケによる手工業の事例を『長野県史民俗編』第2巻(二)南信地方「仕事と行事」から拾ってみた。スズタケによって作られた物について、蚕かご、ざる、こう…

「村の地図」-『伊那路』を読み返して㉑

「上伊那に於る耕地整理の草分け」-『伊那路』を読み返して⑳より 千葉徳爾氏は、『伊那路』第5巻第7号(昭和36年7月)へ「村の地図」を寄稿されている。文書に描かれた絵図に近い地図類が、どのように描かれたものか、という問から始まる。宝暦のはじめ…

「上伊那に於る耕地整理の草分け」-『伊那路』を読み返して⑳

「山の口、養草刈り-駒ヶ根市中沢の事例-」-『伊那路』を読み返して⑲より 春日公夫氏は『伊那路』第5巻6号(昭和36年6月)へ「上伊那に於る耕地整理の草分け-伊那市美篶芦沢地区整理事業について-」を寄稿している。その名のとおり、上伊那における…

昭和61年の記憶・外編

「昭和61年の記憶」を記している。12月は霜月祭りに終始したわけであるが、当時のスケジュール帳があったので開いてみた。若かったから背負っているものが少なかったと言えるのだろうが、今と違って生業における業務量が少なかったのは確かだ。とはいえ、休…

上川手の篶竹細工を訪れる 中編

上川手の篶竹細工を訪れる 前編より 引き包丁で削る ヒゴ引き そもそもクラブの名は「上川手竹細工クラブ」という。上川手は伊那市天竜川左岸(「竜東」という)の美篶地域にある1集落を言う。しかし、この竹細工そのものは、上川手だけで行われていたわけ…

ふつうには暮らせない

どこかのテレビでコメンテーターが口にしていたが、「車の運転」は、ネット上の正義感面した攻撃に似ている。とはいえ、それぞれの運転者が、何を思って行為に転じるのか、あるいは転じなくとも、日ごろそのような運転をするのか、ハンドルを手にした者のみ…

あと、1週間・・・

12月もあと一週間。結果として、やはり年の瀬感はない。会社では不満を口にするが、自分に返ってくるから、言っただけ無駄だ。いっぽうで、同僚たちは制限なくよく働いている。職組の役員に「自分たちのことだからちゃんと言わないと…」と言っても、そもそも…

亡くなられた先輩

2012年の夏の終わりに「久しぶりの顔に」で触れた先輩が先週亡くなられた。あと数日で90歳を前にしてのことだったという。知ったのは先日の新聞紙上でのこと。いわゆるお悔やみ欄に告知されていた。しかし、「〇〇日に近親者のみで葬儀を行いました」、とい…

許せない!

近ごろ会社でPCをクリックしながら、独り言が多くなった。Windows10のPCに変わって、また半年余。パソコンがヘボイのか、何がヘボイのかまったくわからないが、本社のPC担当も同じように憤慨しているところみると、パソコンだけのせいではなく、いわゆ…

大町の霜月祭り(昭和61年の記憶⑩)

須沢の霜月祭り(昭和61年の記憶⑨)より 昭和61年12月17日撮影 須沢を訪れた翌日は、大町を訪れている。以前にも記した通り、当時は現在の三遠南信道の矢筈トンネルはなかった。したがって旧南信濃村の和田周辺へ行くには、飯田から赤石林道経由ではなく、阿…

須沢の霜月祭り(昭和61年の記憶⑨)

小道木の霜月祭り(昭和61年の記憶⑧)より 昭和61年12月16日撮影 15日の尾之島(八重河内)には足を運ばなかったが、翌日の須沢の霜月祭りを訪れた。ここも翌朝まで行なうことはなく、15日のうちに祭りは終わる。はじめてなら神社の場所は闇夜にはなかなかわ…

上川手の篶竹細工を訪れる 前編

山口拡氏は平成28年『信濃』1月号へ「みすず細工にみる民具の近代産業化の一例」という論文を寄せている。「元々は民具として在郷の農家が自家用のザルやカゴを製作するようになったと考えられるみすず細工だが、松本という比較的規模の大きな集積地を持つ…

小道木の霜月祭り(昭和61年の記憶⑧)

和田の霜月祭り(昭和61年の記憶⑦)より 昭和61年12月14日撮影 和田の翌日は小道木を訪れている。実は和田の写真を見ていると、霜月祭りを初めて訪れた八日市場で知り合いになって、その後祭りの度に顔を合わせると会話をした飯田市内の方が写っていた。そも…

和田の霜月祭り(昭和61年の記憶⑦)

中郷の霜月祭り(昭和61年の記憶⑥)より 昭和61年12月13日撮影 中郷の祭りはもちろん翌日13日の朝まで行われる。仕事に間に合うように中郷を出て、飯田市の事務所へ直接向かう。基本的に徹夜をするようなものなのだが、さすがに身体がもたないので、こう言う…

歴史を重ねる

台風19号災害の現場をあちこちで見たから、というわけではない。もともと災害復旧には縁があるだけに、社会人となって以降、たくさんの現場を見てきた。もちろんそのすべてが農業にかかわる空間であったが、そこに隣り合わせで暮らす人々も多い。したがって…

「山の口、養草刈り-駒ヶ根市中沢の事例-」-『伊那路』を読み返して⑲

「十日夜の山の神の祭り」-『伊那路』を読み返して⑱より 林友治氏は『伊那路』第5巻6号(昭和36年6月)へ「山の口、養草刈り-駒ヶ根市中沢の事例-」を寄せている。山の口開けは、農民のみなが待ち構えている日。この日は朝誰よりも早く山へ入ろうとした…

90年を経た工作物

天候の良いこともあって、久しぶりに渡ろうとした深沢川水路橋を撮ってみた。いまだに道路橋として利用されているが、その痛みはなかなかのもの。補修されていないために、橋下から見上げると、その痛みは心情的に「大丈夫たろうか」と思うほど。しかし、コ…

中郷の霜月祭り(昭和61年の記憶⑥)

木沢の霜月祭り(昭和61年の記憶⑤)より 昭和61年12月12日~13日撮影 旧上村の中郷は、かつては12月12日から翌朝にかけて霜月祭りが行われていた。毎日のように行なわれるのが良かったわけで、見ようと思えばほぼ毎日遠山谷に身を置いた。東京からやってくる…

点滅する歩行者用信号の物語

度重なることだが、車の運転に関する雑感は、わたしの日記において、この後も免許返上まで綴られることだろう。人の有り様を映すだけに、書き綴る度に、笑えてならないが、そこで踏みとどまっている自らの心の有り様も、そこには映し出される。 さて、先日も…

木沢の霜月祭り(昭和61年の記憶⑤)

八日市場の霜月祭り(昭和61年の記憶④)より もちろん昭和61年には12月10日から翌日の朝にかけて行われていた。旧南信濃村木沢八幡神社の霜月祭りである。現在は12月の第2土曜日に日程が変わっている。そしてオモテ(面)の登場時間も早く、未明には祭りを…

水利の行方

昨年、赤城大沼を訪れたことを記した。その水利施設に関わる人々が、先日伊那市を訪れた。昨年こちらからお世話になった縁で、研修先の紹介を依頼されて、伊那市と駒ヶ根市の同じような関係団体を紹介した。その方たちも、昨年研修に参加されたので、そのお…

ある信号機の変化

あるインター近くの交差点は、ふだんでも渋滞することがよくある。渋滞といっても激しいものではないが、1度の青信号では通過できないことがよくあった。ところが最近そその交差点を通ると、今までより赤信号に2度停止することがなくなった。なぜだろうと…

富士山

令和元年12月4日午後2時撮影 今日も佐久穂へ朝早くに向かった。諏訪を過ぎて小淵沢が近くなると、前面に富士山が見えた。何度も走っているが、「こんなに晴れた日の綺麗な富士は、あまり記憶にない」と思った。ところが、「やはり」である。朝のこのあたりか…

ある「常会」の記録より㉖

ある「常会」の記録より㉕より 平成8年である。以前から課題てあったようであるが、1月最初の集金常会において、常会長は賦役において出不足金に対して男女差をつけていたが、どちらでも都合のつく人が参加するようにしたらどうか、という意見が出したが、…

存在感

こんな時に使いたい、そう思って買った道具が、一度も使われずに物置に置かれている。そう気がついただけ「良いのかも」と、思うが気がついたから初心に戻るわけでもない。再びその存在が記憶から失われるのも時間の問題。 存在感などいうものは、第三者の発…

 

お読みいただき、ありがとうございました。